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現地で職を持つことが一番


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スウェーデン社会に組み込まれるには
現地で職を持つことが一番

上原路子(ウエハラ ミチコ)さん
28歳
社長補佐
日産スウェーデン(Nissan Sverge AB)

1996年、大学中退後スウェーデンへ移住。ストックホルムのFolkuniversitetetでスウェーデン語を習得
2000年9月日産スウェーデン入社。現職

 

※スウェーデンでは、子供が何らかの理由で保育園や学校に行けないときには親が会社を休む権利があります。しかし、仕事の都合で子供を連れて会社に短時間出社して仕事をする社員も少なくありません。会社の廊下に座って本を読んでいる子供を見かけたりすることがあるのはこのためです。

2003.12.15
パートナーがスウェーデン人だったため、スウェーデンに移住した上原さんですが、その後1人でこの国で生活することを決意。在スウェーデン日本大使館で天皇陛下ご夫妻の訪瑞のプロジェクトに携わっていた際に日産スウェーデンで社長補佐を募集していることを知り、さっそく応募して現職を得ました。上原さんは、スウェーデン社会に組み込まれるには現地で職を持つことが一番だと常々考えていたそうです。

募集されていた仕事は、日産スウェーデンの100%株主である丸紅株式会社から派遣されている日本人社長の補佐業務。日常の仕事、レポートはすべて英語で行われますが、日本の本社へのレポートなどで日本語が必要になるため、日本語もできることが条件でした。総勢42名の日産スウェーデン社員のうち、社長の森氏と上原さんのお2人だけが日本人です。

-仕事の内容を聞かせていただけますか?

社長補佐です(笑)。実際の仕事は資料作成や、ファイナンスレポートを日本本社指定のフォーマットに入力したりすること、また、日本本社、ヨーロッパ本社、日産自動車ヨーロッパ本社へのレポート、連絡業務など多岐にわたっています。

-森社長の秘書の方を含め、同僚はすべてスウェーデン人ですが、居心地はいかがですか?

スウェーデンの市場に製品を売っている会社ですし、ここはやはりスウェーデンらしい会社です。会社の廊下で犬や猫、小さな子供を見かけることも多々ありますよ(笑)※」

スウェーデンでは、何よりもまず、個人にプライオリティーが置かれます。ボスとスタッフといっても対等に会話もしますし、個人を尊重するので対人関係によるストレスもほとんどありません。仕事を進める上では、時間の配分を含め自分でコントロールできる部分が多いですね。私のように、女性で独身でも個人として自立し、何の不自由もなく社会基盤に立っていられるのはこの国だから可能なのだと言えるでしょう。スウェーデンの働く環境は余分なプレッシャーのない、1人の人間が"らしく"働ける魅力のある環境です。

-ビジネスの進め方などに特徴はあるのでしょうか?

私はアメリカにもイギリスにも長く住んでいましたが、アメリカ・イギリスと比べるとその場をうまく収める傾向が強いようです。例えば、会議などで前々から意見の衝突があることがわかっていても、真っ向から対立することがなく終わってしまう時があります。それぞれがはっきりした意見を持っているのですが、あまり争うことを好まない印象を受けます。日本人と似ている面があるのかもしれません。スウェーデン人はとても素直というかストレートで、いつも本音で勝負していると思います。本音はどうなのかなどと不思議に思う必要がないので、仕事はとてもしやすいですね。

-休日には何をなさっていますか?

そうですねえ・・・やっぱり掃除、洗濯でしょうか? 実は今、家の改装に凝っていまして、壁のセメントを塗り直したり、壁紙を変えたりしています。脚立によじ上って、ドリルで穴を開けたりもしますよ(笑)。今度はソファーの布の張り替えにチャレンジしようと思っています。他に、時間がある時は趣味のピアノを弾いたり、絵を描いたりもします。旅行も好きで、あちらこちらに散らばっている友人を訪ね歩いたりしています。

仕事を終えたあと、週2回夜間のスウェーデン語のクラスにも通っている上原さん。今年ストックホルムの市街地にアパートも購入しました。スウェーデンで自立した個人として生きていくことを決めましたときっぱり。自分の目標に向かってまっすぐどんどん歩いて行く、行動力のあるとても頼もしい女性です。



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