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<スウェーデンの暮らし>

ストックホルム郊外に住む
矢部さんご一家を訪ねて


山小屋風の住み心地よさそうな矢部さん宅を背景に矢部さん御一家

「雪の日だって外で遊ぶよ」
矢部家の庭にて
2002.03.15 文と写真:ビヤネール多美子
商社マンの矢部雅彦さんは東京からストックホルムに転勤されて4年目、初めての海外赴任もしっかり地についた様子です。ストックホルム郊外ダンドリードにお住いのご一家をお訪ねし、スウェーデンの生活ぶりを雅彦さんと晶代さん夫妻に話していただきました。3人のお子さんたちは自宅近くのイギリス系インターナショナルスクールに通っています。
「感激したのは、私の留守中に会社の人が雪かきをしておいてくれたことです」。最初はとっつきにくい印象を受けた矢部さんでしたが、知り合うにつれ、スウェーデン人を好きになってきたようです。北欧の人たちは日本人に通 じる人情味があり仕事もやりやすいとのこと。「仕事は木材と紙パルプですが、国内の商売の延長線という感じで仕事がやりやすい。仕事仲間とはみな仲良くなって、よくゴルフをします」。

矢部さんの唯一の不満は、「日本のような居酒屋がない」ことですが、そのおかげで、飲酒量 が減って健康になったそう。また帰宅時間も、東京では12時だったのが9時半頃と、ずいぶんと早くなりました。

また矢部さんを最初驚かしたのは、社会が子どもに関して寛容なところ。「子どもが熱をだしたから遅れる」というのが立派な遅刻の理由として認められる。「日本人の中にはとんでもないという人もいますが、郷に入っては郷に従うようにしないとストレスになると思います」。

「英語でもやっていけるけれど、社会のことをもう少し知りたくて」と晶代さんは市主催のスウェーデン語講習で、スウェーデン語を勉強中です。また育児休暇中の親子なら誰でも参加できるオープン保育園があり、昌代さんも、娘さんが赤ちゃんの時に通 われたそうです。そこでは、親どうしの情報交換などを通じて、学んだことが多いと昌代さんは話します。

昌代さんが当初心配していたのは医療面でしたが、実際は、「子どもが風邪を引いて地域医療センターにいくと、ゆっくり休ませなさいといって薬をださない、そんな点がとても安心です。これらがみな無料というのも福祉国家だなあと感心させられます」と今では、不安もすっかりなくなった様子でした。

スウェーデンに暮らす日本人が一番感嘆するのは、スウェーデンの豊かな自然環境です。矢部さんのところでは、冬は家の前でそりやスキー、夏はすぐそばの湖で泳げるのだそう。「鴨の家族も泳いでいますし、子どもたちがのびのびと遊べることが何よりです」と大変満足しています。

お子さんが通う学校も、1クラス20人ほどと日本にくらべると随分とゆとりがあります。「授業が英語で最初は苦労したようですが、その子に合わせたきめこまかな指導で、すぐになれて学校に喜んで通っています」。

お子さん達は、週1回日本語学校に通われています。それでも昌代さんは帰国時の日本語を心配されていますが、ご自身が帰国子女である雅彦さんは「外国語が身につくという点だけでなく、外国に住んだ体験は子どもたちの将来に必ず役に立つ」と、子どもの頃に外国で育つ体験をプラスにとらえています。

雅彦さんが今でも不思議に思っているのは、スウェーデン人の長い夏休暇について。スウェーデンでは、7月に一斉に長期休暇をとります。長い人では2ヶ月近くオフィスを空けます。「それでも会社は成り立っているんですよ。日本では考えられないことですよね」。でも晶代さんは「その休暇制度のお陰で、日本人スタッフも少なくとも一週間続けて休暇がとれて家族旅行もできる」と喜んでいます。

言葉や文化の違う国で暮らすということは、ややもすればストレスに囲まれてしまうこともありますが、矢部さんご一家はそんな様子もなく、スウェーデンの自然の中で楽しい生活を送っておられます。またスウェーデン人は日本人と通じるところが多いとはよく言われますが、矢部さんが、気持ち良くお仕事をされている様子を今回のインタビューでうかがい、実感することとなりました。




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