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欧州日産フォークリフト、スウェーデン企業の買収をテコにさらなる市場シェア拡大へ

アトレット社
CEO 池田圭二氏

> 日産自動車
> アトレット社

> プレスリリース

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2008.9.17
日産自動車株式会社(本社:東京都中央区)の100%子会社である欧州日産フォークリフト社(本社:オランダ、アムステルダム)は、2007年10月、アトレット社(ATLET AB、本社:スウェーデン、メンリッケ)の全株式取得に成功しました。両社に大きなメリットをもたらす今回の買収について、アトレット社CEOの池田圭二氏にお話を伺いました。

アトレット社は、主に屋内や倉庫内で使用するバッテリー式屋内物流機器の開発から製造、販売までを手がける企業です。本社はスウェーデン第二の都市、イェーテボリ市郊外のメンリッケにあり、従業員数は約1,100人。一方、欧州日産フォークリフト社は、日産自動車産業機械事業部の欧州拠点という位置づけです。池田氏は2007年11月、同事業部主管からアトレット社CEOに就任しました。

― 日産自動車がアトレット社を買収した目的はどのようなものですか。

投資事例
アトレット社を代表する屋内物流機器「UNS Tergo」

「物流業界では現在、仕入れを一元化する“ワンストップショッピング”へのニーズが高まっています。製品の調達先を一社に集約できれば、メンテナンス費用の削減など様々なコストダウンが可能になるためです。しかし日産自動車では、物流機器に関しては、主に屋外で使用するカウンターバランス型フォークリフトと呼ばれる製品しか手がけていませんでした。そこで屋内用製品に強みを持つ企業を買収し、製品ラインアップを充実させたいという狙いがありました」

― 数ある企業の中からアトレット社を選んだ理由は何ですか?

「製品開発への取り組み方、製品の品質の高さなど、日産の物流機器に対する姿勢と共通する部分が多いことに魅力を感じました。そこで2002年、アトレット社から屋内物流機器をOEMで提供してもらい、欧州の一部地域向けに自社ブランドで販売する形で協力関係を開始しました。それから5年間、両社で数カ国の市場を開拓するなかで信頼関係を築き、互いにメリットのある今回の買収へとこぎ着けたのです」

― 今回の買収によるアトレット社にとってのメリットとは何ですか?

「まずは日産自動車の屋外向けフォークリフトを製品ラインアップに加えることで、製品群を強化できるということがあります。また、日産のグローバルな販売ネットワークに製品を供給することで、大幅な事業拡大も可能になります。ほかにも、両社の共同購買によるコスト競争力の強化、製品開発力強化、製造技術の交流など、様々なシナジー効果が期待できます」

― 買収後も「アトレット」のブランドを残し、「ニッサン」と2ブランド体制にするのはなぜですか?

投資事例
スウェーデン第二の都市、イェーテボリ市メンリッケに拠点を構えるアトレット社

「アトレット社はエンジニアである創業者が、『物流改善により顧客の生産性、業績向上に貢献したい』という使命感から設立した会社です。その後は創業者一族が経営の中心となって約50年にわたり会社を発展させてきましたが、後継者不足という悩みを抱えていました。そこで、雇用やこれまで築いてきた企業の個性を守り、なおかつ今後も成長させてくれるような企業に買収されることを望んでいたのです。そうした背景を理解した日産では、ヨーロッパですでに確固たる地位を築いている『アトレット』ブランドを残して、企業を育てていくことに決めたのです」

― 今回の買収で、スウェーデン大使館投資部(ISA)がお手伝いしたことがあれば教えてください。

「ISAの方々からは、スウェーデンの文化や事業環境に関するさまざまな情報をご提供いただきました。今後は、現地での採用活動や地元企業と関係を構築していくうえでお力添えをいただければと思っています」

― スウェーデン企業との関係強化を考えている日本企業へのアドバイスをお願いします。

「スウェーデンの人たちの多くは勤勉かつまじめで、すぐに本音を話したり、活発にディスカッションをしたりという国民性ではないと思います。そのため、時間をかけてじっくりと信頼関係を築くことが、ビジネスの成功に結びつくのではないでしょうか」

 



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