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イェーテボリに大型倉庫を新設し、
北欧の物流拠点として国内外の企業に貢献

日本郵船株式会社
物流グループ長
総合物流グループ長
村上章二氏


新しい物流センターの「スカンジナビア・ディストリビューション・センター」

> NYK Logistics(Scandinavia)AB
> NYKロジスティックスジャパン株式会社
> 日本郵船株式会社

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2007.09.14
日本郵船株式会社の物流子会社、エヌワイケイ・ロジスティクス・スカンジナビア社(NYK Logistics (Scandinavia) AB)は、スウェーデン第2の都市でスカンジナビア最大の港があるイェーテボリに、延床面積27,000m2の物流センターを新たに開設しました。同社はこれまで、イェーテボリで中・小型倉庫4棟を借り受けて運営していましたが、この度の最新式大型倉庫の開設を機に、従来の4棟をひとつに集約して運営を効率化し、顧客へのサービス向上を図っていきます。このプロジェクトに関し、日本郵船株式会社物流グループ長・総合物流グループ長である、村上章二さんにお話を伺いました。

―まず、エヌワイケイ・ロジスティクス・スカンジナビア社について教えてください。

エヌワイケイ・ロジスティクス・スカンジナビア社は、1985年にイェーテボリで設立されました。設立当初の事業目的は、北欧発着の貨物のフレートフォワーディング・ビジネス。その後、お客様からさまざまなご要望をいただき、総合的な物流事業会社へと発展しました。

―その間、イェーテボリの4カ所に倉庫(物流センター)ができたのですね。

はい。お客様のご要望に応えるため、4カ所に物流センターを開設し、個別に対応してきました。しかし、当然のことながら、分散していると効率が悪くなります。そこで1カ所にまとめてオペレーションしようということになり、今回新たな物流センターである「スカンジナビア・ディストリビューション・センター」を開設したのです。

―新物流センターの開設には、業務の効率化のほかに、どのような目的がありますか?

イェーテボリは、スカンジナビア最大の港があるほか、幹線道路やアクセスルートなどのインフラも整備され、北欧市場の物流中央拠点としての位置づけとなっています。さらにスウェーデンを代表する企業や国際企業も数多くある産業都市でもあります。そのような場所に、日系企業では唯一の大規模な物流センターを開設することにより、日本郵船の顧客の物流への要請に応えることが狙いです。現在、主なお客様は日系企業ですが、ヨーロッパ・米国の顧客からもビジネスもお引き受けしており、新設した最新式の倉庫を武器に、さらなる拡大を図っていきます。また、スウェーデン国内市場の物流拠点としても、さらに需要は高まるだろうと期待しています 。

―現在、親会社の日本郵船では、主な事業である海運業以外、特に総合物流における取り組みを強化していますが、その中でエヌワイケイ・ロジスティクス・スカンジナビア社は、どのように貢献されていくのでしょうか?

日本郵船は、多様化する顧客ニーズへ対応する為に、コアの事業の一つとしての総合物流事業を強化しています。物流事業部門の中で、重要なポジションであるエヌワイケイ・ロジスティクスでは、売上高経常利益率を現状の2%程度から、2010年には3.5%まで高め、経常利益150億円(現在は65億円)程度を稼げる収益構造を目標としています。

そのような中にあって、2003年3月期以降、エヌワイケイ・ロジスティクスが欧州に新設した新規拠点が収益を上げ始めたほか、イェーテボリのように既存拠点の合理化を進めた結果、収支は改善しています。

今後もイェーテボリは、保管・配送・通関・流通加工などの物流全般をトータルパッケージで提供できる、北欧物流の中央拠点として、北欧でビジネスを行う企業に対して、多大に貢献できると思います。




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