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将来性と独自性に富む
スウェーデンのパッケジング産業

ISA東京
プロジェクト・マネージャー
勝山康典


ISA本部
パッケジング・スウェーデン ディレクター
アンダース・エリアソン
2007.09.14
世界有数の紙・パルプ生産国であり、輸出国でもあるスウェーデンは、パッケジング先進国でもあります。このスウェーデンのパッケジング産業に関する情報発信や仲介を行うため、2006年1月Invest in Sweden Agency(ISA)にパッケジング・スウェーデンが設置されました。また、日本のスウェーデン大使館投資部(ISA東京)にも、9月にパッケジング・プロジェクトが発足し、プロジェクト・マネージャーの勝山康典が同様の活動を開始しています。

ISA東京 プロジェクト・マネージャー 勝山康典

ISA東京のパッケジング・プロジェクトでは、スウェーデンのパッケージ産業の商品、アイデア、特許などに対し、日本企業の皆様に直接投資していただくための誘致活動を行っています。スウェーデンのパッケジング関連企業には、革新的な中小企業と大手多国籍企業の両方があり、研究開発に重点を置き、産官学の連携が確立されているのが特長です。

パッケジング素材の研究・開発には膨大な費用と時間がかかります。しかし、この産官学の連携により、研究・開発は地方自治体が出資して大学の研究室が行い、基礎開発が終わって商品化する段階になったら、企業へ移行するとか、または開発した人が特許を取得してベンチャー企業を作るといった動きが活発に行われています。

スウェーデンは人口が910万人ほどしかいないため、どの産業も外需に目を向けた輸出が盛んで、パッケジング産業も同様ですが、ユニークなのが単に出来合いの商品だけを輸出しているわけではないということです。素材製造などの技術ライセンスを外国の企業に販売したり、システムごと外国の企業に“輸出”したりして、現地で生産するというのがほとんどです。パッケージ商品を輸出する際には空気も運んでしまうため、現地で生産する方が効率的かつ安全なのです。

スウェーデンのパッケジング産業には、4つの主要分野があります。それが「新材料」「人間と製品の相互作用」「システムとプロセス」そして「エネルギーと再生」です。

「新材料」に関しては、前述しましたように、産官学の連携が円滑に進んでいるため、研究開発のための環境が整い、基礎開発が活発に行われています。そのような状況の中、メインで開発を進めているのが無限資源を活用する材料です。スウェーデンのパッケージは紙を材料としたものが主流ですが、紙は原料となる木材を計画植林すれば、永遠に使用できるため、無限資源の代表格です。他にも、樹脂は石油ではなく、植物の繊維から作ったり、また生分解できる芋やとうもろこしのタンパク質から材料を作ったりといった研究・開発を進めています。

「人間と製品の相互作用」に関しては、消費者を主体としたデザインや使いやすさを前提にした開発が進んでいます。そのための研究機関はとても多く、また消費者のマーケティング調査も頻繁に行われています。

「システムとプロセス」では、効率と物流重視のシステムとプロセスの開発に重点を置き、物流の最適化に取り組んでいます。また「エネルギーと再生」では、前述しましたように、無限資源を活用するパッケージ材料の開発をはじめ、パッケージを販売する全ての企業にその再生利用の責任を負わせ、再利用に取り組んでいます。現在、スウェーデンでは消費される紙全体の約70パーセントが再生利用され、この数値は世界の上位5カ国に数えられます。また、アルミニウムの再生利用でも世界一です。

このように可能性と魅力に富むスウェーデンのパッケジング産業について知っていただき、製品開発などに投資していただくため、私たちは電話による個別のご相談や、スウェーデン・パッケジング産業に関するパンレフットの配布といった活動を行っています。

日本のパッケジング業界は95%が内需向けという現状において、内需は飽和状態に近づいています。新たな商品の開発や海外輸出の拠点として、スウェーデンのパッケジング産業に目を向けていただくことは、有益となるのではないでしょうか。

ISA本部 パッケジング・スウェーデン ディレクター
アンダース・エリアソン

スウェーデンには、パッケジングの独自技術やユニークな発想によるベンチャー企業なども多く、投資への興味を強く持っていただけると思います。日本のパッケジング業界では、内需規模の収縮といった課題を抱えているようですので、海外輸出の拡大は大事な戦略テーマのひとつとなるでしょう。その際、欧州マーケットへの進出拠点としてスウェーデンへの投資をお考えになってはいかがでしょうか。スウェーデンは、法人税の優遇などコスト面での企業活動を効率的に進められる体制を整えており、また質の高い労働力や高度な研究開発、明確な技術志向とともに、文化や精神性など日本と通じ合うところも多く、ビジネスパートナーとして非常に適していると自信を持っております。



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