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電話を全ての人へ、
卓上電話器の生みの親、
ラーシュ・マグナス・エリクソン


ラーシュ・マグナス・エリクソン

 

写真・資料提供:
日本エリクソン

参考資料:
The Ericsson Chronicle, John Meurling and Richard Jeans, Informationsforlaget, 2000
2003.03.24  

今年は、スウェーデンが生んだ発明家とその偉業を紹介していきます。初回を飾るのは、改良型電話器の発明によって電話器の普及に貢献した人、ラーシュ・マグナス・エリクソンです

エリクソンは1846年5月5日、ノルウェーの国境に近いスウェーデン西部のバールムランド州で生まれました。彼が12才の時に父親を失い、14才の時から鍛冶屋見習いとしてノルウェーで働きはじめます。その後、鉱山労働者や器械メーカーでの見習いを経て、エリクソンは1872年、彼は公費による留学を認められ、ドイツとスイスで電気工学を学びます。帰国後、1876年にカール・ヨハン・アンダーションと二人で、電信電話修理店をストックホルムに開きます。それが、LM Ericsson & Co. 現在スウェーデンを代表する企業のひとつ、エリクソン社の前身です。

エリクソンがストックホルムで事業を立ち上げたのとちょうど同じ1876年に、アメリカで、アレクサンダー・グラハム・ベルの発明で、電話器がこの世に登場しました。ベルは、アメリカやイギリスなどの国々で特許を取得していましたが、なぜかドイツとスウェーデンでは、特許申請を行っていませんでした。
エリクソンは、この電話器に大きなチャンスを見いだしました。当時、電話器は『一部の特権階級のためのもの』として見なされていましたが、エリクソンは、『将来的には世界で万人に広まるべきものだ』と考え、ベルの電話器よりも、質が良く安い電話器の開発に着手します。

1878年に、ベル電話機を改良した最初のエリクソン通信機、「シングル・トランペット付き磁石式通信機」が開発されます。
その後、1883年に自動交換と自動ダイヤル装置の特許を取得、1884年に「サブスクライバ・マルチプル方式」を改良しどのオペレータも全回線にアクセスできる交換機を開発するなど、エリクソンは電話機の改良だけでなく電話通信のシステムの開発を次々と行っていきます。

もし、アレクサンダー・グラハム・ベルがスウェーデンで電話機の特許を申請していたら、スウェーデンには現在のような世界をリードする通信技術はなかったかもしれません。しかし、エリクソンは子供の頃に既に原始的な電話を作っていた、と言われています。エリクソンはその才能を活かしてやはり通信技術の分野に歴史をつくっていたことでしょう。


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