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スウェーデンのレストランやバーが全面禁煙に

2005.09.15
スウェーデン政府は、世界禁煙デーの翌日である6月1日より、国内のレストランやカフェ、バーの全面禁煙を実施しました。欧州では、副流煙によるリスクを軽減することを目的に、同様の措置を取る国が相次いでいます。

全面禁煙は、北欧で広く歓迎されています。5月に実施された世論調査では、85%の人がレストランでの禁煙を支持し、77%の人がバーでの禁煙を支持しています。喫煙者でさえも、3分の2の人たちが全面禁煙に賛成しています。スウェーデンで施行されたこのような法律は、ノルウェーやアイルランドなどの近隣国を含む他の欧州諸国で実施されています。

6月1日以降、スウェーデンで喫煙をする際は建物の外に出なければならなくなりました。特別な換気システムを付けた仕切られた部屋であれば、屋内でも喫煙することができますが、そこで食べ物や飲み物を提供することはできません。実際には、ほとんどのレストランやバーにとって、このような場所を用意することは難しいでしょう。

全面禁煙に至った背景には、スウェーデン公衆福祉局の働きかけがあります。同局はホテルやバー、レストランのスタッフがタバコの煙が引き起こす肺ガンによって死亡する確率が、他の職業よりも3倍多いことを問題視してきました。この新しい法律は、おおむね受け入れられていますが、喫煙者の中には「これからどうすればいい?」と、とまどいを隠せない人もいます。

バーやレストランのオーナーは、禁煙法の施行に向けて着々と準備を進めてきました。6月1日以降は、喫煙する客に店の外で吸うように促しています。しかし、このような気苦労も報われるでしょう。世論調査では、調査対象の2000人のうち、95%の人が禁煙法の施行後に、それまでと同様かそれ以上に外食をすると答えています。外食の機会が減るだろうと答えた人は、わずか3%でした。別の調査でも、禁煙法の施行はバーやレストランの売り上げにほとんど影響を与えないという結果が出ています。スウェーデンでは、外食をするのは主に収入の高い人たちで、そのような人々のほとんどは喫煙の習慣がないためです。


スウェーデン製のスヌース。ライチや
リコリスなど、さまざまなフレーバー
があります。

禁煙法の施行は、スウェーデンの伝統的な習慣である「スヌース」の売り上げ増をもたらすと予想されます。スヌースは湿った嗅ぎタバコのようなもので、薄い紙の層に包まれており、これを上唇の下に入れて数時間吸い続けます。また、スヌースと同様の成分を含むガム状の噛みタバコも普及しています。EUは、ガンの原因になるとして1992年にスヌースを禁止しました。しかし、1995年にEUに加盟したスウェーデンは、例外として同法の適用を受けていません。レストランやバーの中には、灰皿の代わりにスヌース皿を置くことを検討している店もあります。

禁煙法は、2002年にスタートしたスウェーデンのニコチンゼロ計画に対する新たなステップです。スウェーデンは、1980年には31.4%だった喫煙率を2003年には17.5%まで減少させ、すでに最も喫煙率の低い国のひとつとなっています。2014年にはさらにこの半分まで減少させることを目標としています。スウェーデンは2000年の段階で喫煙率20%以下を達成した世界初の国として、世界保健機構に認められました。

スウェーデンのニコチンゼロ計画の目的には、18歳以下の喫煙者数の低減や、喫煙をしない人たちが副流煙にさらされないように保証することも含まれています。

出典:Sweden.se/AFP



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