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知能化自動車安全システム応用研究開発プロジェクト
 
 
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ISAでは、IVSSプロジェクトやパートナー企業に興味のある海外投資家の方々に情報を提供いたします。

IVSSプロジェクト
お問い合わせ先:
スウェーデン大使館投資部
担当:番匠谷 淳一
junichi.banshoya@isatokyo.org

2003.06.27
ISAの主導によって2000年、IVSS開発プロジェクトが立ち上げられました。IVSSとは、Intelligent Vehicle Safety Systems(知能化自動車安全システム)の略称です。スウェーデンには、ボルボ、スカニア、サーブなど自動車産業をリードする企業が多くあります。
IVSSプロジェクトは、ISAが中心になり、これまで企業単独で行われていた研究開発をとりまとめ、必要に応じた情報共有の促進や、企業の研究開発を強力にサポートするものです。

IVSS関係者
Autoliv、エリクソン、サーブ自動車、スカニア、スカンジナビア自動車部品サプライヤー協会、ボルボカーズ、ボルボトラック、シャルマース工科大学、王立技術研究所、リンショーピン大学、アクレオ、イメゴ、IVF工業研究開発、SPスウェーデン国立試験研究所、スウェーデン国立道路・交通研究所、スウェーデン国有道路管理局、スウェーデンイノベーションシステム公社、ISA、イエーテボリ地域産業局

IVSSパートナー
サーブ自動車、スカニア、ボルボカーズ、ボルボトラック、自動車コンポーネントグループ、スウェーデン国有道路管理局、スウェーデンイノベーションシステム公社、ISA

IVSSプロジェクト目次:
1. 車両安全システム − スウェーデンの得意分野
2. 自動車の電子制御システム − スウェーデンの強み
3. 道路の装備基盤 − 交通事故死「ゼロ」を目指して
4. スウェーデンにおける自動車産業の位置付け
5. プロジェクトについて

1. 車両安全システム − スウェーデンの得意分野
スウェーデンの自動車産業は、乗用車・トラックのいずれにおいても、その安全システムについて、広く認知されてきました。これが、ボルボ、サーブ、スカニアなどの強力なブランドを築きあげることに結びつき、またAutolivという新しいブランドを生み出してきました。この成功は、地道な技術設計業務、安全性の改良、また対衝突安全性や生体力学分野の研究成果です。安全システムのこうしたレベルの高さは、いまやなくてはならないものとなり、多くの車両に取り入れられています。

近年、自動車の安全システムにとっては、高い機能を持つ電子制御回路が不可欠なものになりました。衝突事故が発生した時、その車両の位置をすぐに知らせる技術も開発されています。安全システムは、ますます多くのセンサー、コンピュータ、通信システムなどを駆使し、自動車を自らの感覚、神経システム、知能を持つロボットシステムに変えていくと考えられています。

今後の開発課題としてあげられているのが、衝突が起こる前に作動する先行的な安全システムの開発です。現在のシステムは、衝突が起こっている間に作動し乗員を保護するように設計されていますが、これから起こりうる衝突の予測まではできません。車両がどの様に衝突しようとしているかを事前に知ることができれば、衝突が起こってからどのような挙動をとり、乗員を保護するか、対策を立てることが出来るし、衝突回避を助けることも可能になります。こうした機能レベルに到達するためには、判断機能を持った全体システムの開発が必要となります。

2. 自動車の電子制御システム − スウェーデンの強み
衝突回避、傷害防止、車の対衝突安全性を改善するためのシステムは、自動車産業だけでなく、コンピュータなどの広い範囲の科学技術分野を統合する必要があります。スウェーデンの強みは通信やITの分野でもエリクソンに代表されるような実績のある企業や大学、研究機関が多数存在していることです。
ボルボカーズは、すでにフォードの数ある自動車部門の中で自動車安全分野の中心として活動しており、現在では最上級車が共通に使う電子制御基盤の責任を受け持っています。サーブ自動車はGMの中で同様な地位を確立しています。ボルボトラックやスカニアも同様に自動車安全分野で確実にその地位を高めています。安全分野での開発コストは年々増加しており、近い将来には、電子技術とソフトウェアの開発コストは、新車開発コスト総計の半分に達すると予想されています。

先にあげたように、スウェーデンにとって大きな強みになっているのは、高い技術を持った通信エレクトロニクス企業の存在です。たとえばエリクソンが開発したリアルタイムで作動する車内搭載システム(現在ほとんどの携帯電話に使われている)は、将来全ての自動車用エレクトロニクスの基盤となるといわれています。さらに、誤作動の場合にも必ず安全側に働くようにシステムを制御するソフトウェアも、高い注目を浴びています。

3. 道路の装備基盤 − 交通事故死「0」を目指して
将来の自動車がより高い知能を持ち、通信能力を備えるようになった時、そうした車の開発に対応した道路の装備基盤を構築することが、重要になってきます。

自動車の安全性におけるスウェーデンの伝統は、道路の安全な装備基盤にも反映されています。スウェーデンの死亡率は、冬の厳しい気候にもかかわらず、ヨーロッパ諸国の中で最も低いのです。政府が目指す「交通事故死ゼロ」を達成するためには、道路の装備基盤の構築は、最も重要な課題です。

スウェーデンの交通安全研究は、都市計画の原則に、大きな影響を与えているといわれています。過去10年の間に、スウェーデン国有道路管理局(SNRA)もまた、公共交通、交通管制および自動車の安全を目的として、道路でのITに関連した、いくつかの公開実験を展開してきました。こうした活動や、その他のプロメテウス計画/ドライブ計画に関連したプロジェクトに基づいて、いくつかの企業が各種の新しい自動車通信サービスや製品を開発しています。

4. スウェーデンにおける自動車産業の位置付け
スウェーデンの自動車産業は、スウェーデンの基幹産業のひとつです。1999年に、スウェーデンは世界の乗用車の1.5%、トラックの20%を生産しました。これは960億スウェーデンクローナ(SEK)の輸出額、ネット貿易収支360億SEKに相当しています。自動車産業は、スウェーデン国内で185,000人の雇用を生み出し、これはEUの自動車産業の雇用数の10%に当たります。また、国民が広く自動車を使用することによって、1999年に660億SEKの国税収入をもたらしており、これは総国税収入の10%に相当し、経済的な面でもとても重要です。

5. IVSSプロジェクトについて
IVSSプロジェクトは、自動車および道路のシステムについて、新しい技術による安全対策の基礎を築き、それらの導入を促進するために立ち上げられました。またISAでは、このIVSSプロジェクトを、スウェーデン独自の知識や能力が、研究や教育、また設計や評価などに活用されるような機会を創り出す努力をしています。

今後ISAでは、IVSSプロジェクトを通じて下記のような項目をサポートしていきます。

  • 運転者のサポートと人間‐機械系の相互作用システム
  • 自動車内部および対外通信のための装備基盤
  • センサーと車内装備システム
  • 知能化道路と情報伝達技術
  • 信頼性が高く、人が間違いをしても大事に至らぬようなシステム
  • 対衝突安全性、生体力学および傷害の防止
  • 車両安全/シャーシの設計

IVSSプロジェクトは、車両研究審議会の下に組織されています。IVSSは独立した運営委員会とプログラム管理者を持ちます。この委員会では、プロジェクトが上記重点項目の領域内で、各種の研究開発プロジェクトに、どの程度まで予算を振り分けるかを決定しますが、2つ以上の団体で組織されたプロジェクトのみが承認されます。IVSSでの成果は、プロジェクトの全パートナーで共有されます。

IVSSプロジェクトには、次に該当する団体が参加可能です:

  • スウェーデンの企業、大学、研究所
  • スウェーデンに施設を持つ外国の企業
  • スウェーデンの参加者と提携関係にある外国の企業


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