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ペースメーカーの生産拠点として
スウェーデンは最適な国

SJMのペースメーカー

> St. Jude Medical

2006.12.20
完全植え込み型のペースメーカーは、スウェーデンの発明ということをご存知ですか? 1958年にカロリンスカ研究所で執刀された手術が、世界初の臨床例です。同技術はスウェーデンで発展し続け、米企業のセント・ジュード・メディカル(SJM)が引き継いだ後も、スウェーデンはペースメーカーの重要な生産拠点のひとつとなっています。

完全植え込み型ペースメーカーは、1958年にスウェーデンのルーネ・エルムクウィストが開発、オーケ・セニングがカロリンスカ病院で初の手術を執刀しました。同技術の商業化のために設立されたエレマ・ショーナンデルは後にシーメンスに売却され、さらにSJMに再度売却されました。

SJMは米国ミネソタ州のセントポールに本社を置く、循環器系医療機器のグローバル企業です。2004年度の売上高は23億ドル、従業員数は約8000人に上ります。SJMは人工心臓弁メーカーとして創業し、製品レンジを徐々に拡大してきました。1994年にシーメンスの心調律管理(CRM)事業部門であるペースセッターを買収、ストックホルム郊外のベデスタにあった同社のスウェーデン工場を取得しました。今日では、販売されているペースメーカーの4台に1台はSJMの製品となっています。SJMは現在、世界で2カ所にあるペースメーカー研究のグローバル中核拠点のひとつとしてスウェーデンを位置付けており、同地に250人の製造スタッフと170人の研究開発スタッフを含む、計650人の従業員を擁しています。

SJMのCRM部門長であるマイケル・コイル氏は「ベデスタ工場は近年の同社の成功に重要な役割を果たしてきた」と言います。現在同社は、予想を上回る需要の高まりに対応するため、世界的に製造インフラの再編を行っています。コイル氏は、ベデスタ工場の優位性を次のように語っています。
「ベデスタ工場に割り当てられる低電圧リード製品の生産量が大幅に増加しましたが、同工場にはペースメーカー製造の人員をリード製造に回すなど、急激な生産量増加にも対応できる柔軟性がありました。そのおかげで当社はICD(植え込み型除細動器)、ペースメーカー、リード製品のすべてにおいて、広範な需要に応じることができたのです」

コイル氏はまた、柔軟性以外にもスウェーデンにはペースメーカーの製造拠点としてさまざまな魅力があると言います。 「当社では、生産拠点の公開ベンチマークテストを実施しました。スウェーデンは高度に訓練された労働力を有する点、持続的な教育と訓練を受け入れる土壌がある点、優秀な人材の採用が比較的容易な点で高い評価を得ています」。世界20カ国に事業所と工場を有するSJMは、生産拠点のベンチマークテストを定期的に行っています。

ベデスタ工場の従業員数は、1994年からほぼ倍増しています。主な要因は研究開発スタッフの増加です。「バイオメディカル技術分野における優秀な人材の採用が容易なことにより、SJMはスウェーデンを研究開発部門のような非製造部門の拡大に適した場所と判断した」と、コイル氏。さらに、同じ敷地内に研究開発部門と製造部門を持つことは大きなメリットになると言います。
「量産可能な設計を効果的に製品に導入するためには、製造部門と研究開発部門がスムーズに連携することが重要です。これら2つの機能が同じ敷地内にあるということは、コミュニケーションを円滑にするうえで明らかに有利です」

 




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